黒川温泉とは
黒川温泉は熊本県阿蘇郡南小国町、阿蘇山の北部に位置し、
近年になり一躍脚光を浴びるようになりました。
黒川温泉は、いまや九州のみならず、全国にファンががいるほどの人気の温泉地です。
どの旅館にも自慢の露天風呂があって、中央に田の原川が静かに流れて、
湯上りの散策も季節を感じることができます。
木々の深い山間に、黒い瓦屋根が見え隠れする様はまるで
隠れ里のような雰囲気をたずさえています。
黒川温泉の発祥は、その昔、病の父のためにウリを盗んだ孝行息子の首を
畑の主がはねたところ、なぜか落ちていたのは地蔵の首で、
その首を安置した場所 (現在の外湯・地蔵湯)から温泉が湧き出したといわれています。
20数軒ある温泉宿は各自源泉を持ち、泉質はそれぞれ微妙に異なりますが、
全体に硫黄系独特の卵臭がします。
色は無色から白濁、さらに緑がかった湯もあります。
阿蘇の山間から湧き出ているというだけで生きた地球のエネルギーが感じられます。
効能は昔から“きず湯”と湯ばれていたほど、切り傷に特効があるといわれますが、
リューマチ、神経痛、婦人病など泉質同様幅広いです。
宿はほとんどが15から20室前後のこぢんまりとした造りですが、
それぞれに風情ある露天風呂を所有し、黒川の名湯をのんびりと楽しめるようになっています。